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プロフィール

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連句雑想、that’s so!
ブログ紹介
連句という文芸活動を始めて10年。
猫蓑会という連句結社に所属しております。生田目(なまため)常義と申します。
周辺の人々からは「ジョウギ」と呼ばれております。故人となられた師が名前を音読みされる癖がありそれが通称的になってしまいました。
連句もはじめはぼうっとしていてなにやら面白くやっていただけでしたが、21世紀を期して本格的にはまり込みいろいろなことをこの文芸について考えるようになりました。3年ほど前からにその雑感雑想を発表する機会を「れぎおん」という雑誌で得られるようになりました。
これまで書きためたもの、これから書くものをこのブログでも再録すると同時に古いものについては自分なりの再検討メモを付加して行きたいと思います。(2006年1月)
まずは自分の連句についての基本的な考えを述べたいと思います。
表現として、ふつうの文芸作品は個人の独自な活動によって成立しますが、連句という文芸活動は共同制作であると考えています。文芸でなく映画やテレビなどの映像作品の制作も複数の人々の共同作業によって成立しますが、これは監督やプロデューサーの強力なリーダーシップによって制作されます。
コミック・マンガなどもそのようです。
連句の場合も最終判断をする立場の人(捌き)は設けますが、参加した人々(連衆)の間に一方的な指揮命令関係は希薄で、制作参加の成員の関係は平等が基本であるというのが私の立場です。
 したがって作品はだれか特定個人の思想や美意識などを表現する、というよりは雑多な思想表現の曼荼羅もようの態をなしていて、いかにそこを読んで面白いものにするかが捌きと連衆の腕前です。連句作品は普通捌きの作品とされていますが、捌き個人の思想・美意識等を特定的に表現することはできない、または制限的になって個人の思想・美意識等を特定的に表現したい捌きはかなりのフラストレーションを感じて面白くないことになります。
 連句には式目・作法という作品創造過程でのルールがありますが、これらは一座(捌きと連衆)の制作上の共通ルールであると同時に連句作品一巻の構成を一定水準で保障するための取り決めと考えています。
 また連句文芸は、まず「一座が楽しむ」ことが基本であり、さらに記録に残る文芸としてその「楽しさ」が読者にも伝わった場合に初めて一座以外の他者にとっての文芸作品となり得る、と考えています。ひとの感じる「楽しさ」はいろいろで滑稽・深刻、理知・情緒、などなどあると思います。
これらの価値評価もその組み合わせも人さまざまですが、さらにこれらの織り成す「曼荼羅模様そのものの持つ訴求力」というものがあります。これこそが連句文芸のめざすものであると考えています。しかしながら、まずは一座が深く楽しむ、ということが基本をなしていると思います。
「楽しむ」ということばは「感興」と言い換えてよいと思います。
これこそが連句文芸の表現すべきもの、伝えるものである、と考えています。(2006  8/1)

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タイトル 日 時
連句字余り字足らずについて   
 横浜ベイサイド連句会代表の高山鄭和さまより題記の件についてまとめてほしい、というご依頼を受けましたので、従来私の周辺で通説となっている事柄に基づき私の考えを以下に書き記します。 ...続きを見る

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2015/03/13 10:38
連句仮名遣いの統一について  
国民文化祭等の募吟においては連句作品一巻の仮名遣いは統一されたものとする、ということがほぼ定例化されている。ここでいう仮名遣いとは、現代仮名遣いと歴史的仮名遣いと呼ばれている、二通りにほぼ限定されている。 現代仮名遣いとは我々が日常的に受容し使用している仮名遣いで初等学校教育で習得するものである。  歴史的仮名遣いとは平安時代中期の各語の仮名表記を下に平安時代末期の藤原定家の整理と江戸時代中期の契沖や本居宣長の整理を通じて形成されたものをもとに、明治期に入り統一仮名遣いとして細かく制定... ...続きを見る

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2014/07/30 21:40
れぎおん80号記念特集    「連句を考える」
たいへんなことである。ただ、ただ、面白がって連句をやっているうちに1994年以来18年の歳月に達しようとしている。その半分近くの歳月は、生活の中心、といっては語弊があるが、頭の中の半分以上、実生活の五分の一くらいは連句であった。  この間、多くの人々に指導、助言、を限りなく受けて来た。  また、直接的な助言でなくても、一座の人々の様々な言動や態度に影響を受けて来た。  このごろは僕自身も積極的に指導することはもちろんあまりないが、見かねての助言をしたり、助言を求められたりしている。またこれ... ...続きを見る

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2013/11/30 19:18
ESSAY「人」その三十七
 寒い。しかしこれが掲載される頃にはそろそろ夏景色であろう。  前回は土佐の高知への旅の話。  旅といっても人により受け止め方は様々だ。僕の場合はどうやらどこそこの風物に接するというよりそこへ到着するまでの過程が一番印象に残る。そこでやはりドライブはいいね。最近の思い出は福島は会津へのドライブ。 第一回の兼載忌連句会に参加。東北自動車道は那須高原を越え安達太良山を眺めて磐梯山を目指して会津に入る。猪苗代湖の水が印象的だ。山また山の中を走って豊かな水系に接するのはほんとうに心地よい。  その... ...続きを見る

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2013/11/30 17:50
ESSAY「人」その36 土佐ジオパーク
徳島国文祭の後、我々夫婦はかねての宿願である土佐の国高知県への旅に進んだ。  朝9時半出発。徳島市内から国道192号をちょっと走って県道55号。いつしか田園地帯を抜け、次第に山間地に入る。山間の道でのホンダFITの軽快な走りを楽しむ。普段の鈍重(?)な我が家のVOXYとは違ってソフトな軽いタッチのハンドル捌き。  しかし、十一時を過ぎたころ、突然睡魔が襲ってくる。片道一車線の道路で少しずつハンドルがぶれて来る。こりゃいかん、と家内と運転交代。しかし、おかしいなあ、遊びのドライブじゃないか。そ... ...続きを見る

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2013/03/02 11:11
ESSAY「人」その35 電子書籍、タブレット・スマホ。その二
 前号で「そろそろスマホやタブレットをを連句の座に持ちこむ人が出て来た。」と書いたが、一歩踏み込むとややこしい世界が待っている。けれどもゲームの世界ではもはや電車の中で小学生たちが夢中になっているとこ ろを見ると、これも難しいことはヌキにして「要は二つ以上のゲーム機で対戦ゲームができる」つまりいろいろ情報交換がかなり複雑なレベルで出来る、ということで、数年以内にはフツーの小母さん小父さんたちが扱える ようになるようだ。  連句の座のイメージでいえば、一座みなタブレットやスマホを持って集まり... ...続きを見る

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2013/03/02 11:01
ESSAY{人」その34 「スマホ・タブレット」その一
78経済新聞を見ると毎日スマホの記事にでくわす。スマートホン。 彼のアップルの故スティーブ・ジョブス氏の開発にかかる携帯電話の一形式、というより携帯情報検索機といった方が正しい。  若い人たちの真似をして「僕もスマホにしようかな」といったら若い人からはたしなめられた。「稼ぐ稼がないにかかわらず、それだけの仕事をしてないでしょ。宝の持ち腐れになるよ」と。キーボードを使わない操作。覚 えるのもたいへんだが、使いこなすにはスピードが大事とか。 多数の情報源にアクセス、的確な情報を選び出し、評価... ...続きを見る

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2013/03/02 10:50
横浜郊外
 横浜はかつては横浜港を中心にこじんまりとまとまった港町の風情であったが、三浦半島寄りの湾岸沿いに工場団地の造成や、鉄道沿線に東京ベッドダウンとしての住宅地の開発、また交通開発によって海岸線を離れて 奥地(横浜北部地域という)へも発展して、大阪を抜き、人口340万の日本第二の大都市に変貌。  しかしインフラは大阪にかなわない。環状線鉄道もなく、地下鉄も大阪のような網を形成していない。横浜北部地域の「あざみ野」という駅を起点に新横浜、横浜、上大岡、戸塚を経由、これも横浜奥地の湘南台というところ... ...続きを見る

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2012/04/25 22:50
ゴルフ
 京都国文祭の交流会では前田編集長と隣り合わせに同席し、いろいろとご教示いただいた。「式目などあんまり厳しいことばっかりいっても程度があるよ」と別れ際に一言いただいたが、これは、もちろんのこと。 このあたりはほんとうに難しいことで、へボが勝手に緩めればぐじゃぐじゃの一巻しかできず、それが大勢となれば連句は滅びるであろう。また、上手気取りが「乃公出でずんば」と締めても権威主義に陥り、江戸末期の 俳諧の退廃の二の舞であろう。  昔は僕もよくやったゴルフ。打数の少なさを競うゴルフ。ここで... ...続きを見る

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2012/03/14 10:35
れぎおんESSAY「人」その31 水戸藩
 暑さも一段落の様子に横浜から水戸へ墓参。上野まで行って常磐線特急に乗り一時間ほどで水戸に着く。  初めてここに行ったのは父の納骨の時。急行だったか準急か、四時間くらいかかったような記憶がある。  この墓所、常磐共有墓地という旧水戸藩の藩士の家系の人々専用の墓地の中にある。  水戸にはこういう旧藩士専用の墓地がもうひとつあるらしい。  常磐共有墓地は水戸駅から東へバスで約二十分。水戸城脇を流れる那珂川の少し上流の河岸段丘の上にある。我が家の墓所、といっても管理しているのは兄で、僕もここに... ...続きを見る

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2011/12/17 11:33
れぎおんESSAY 人 その30 「仮名遣い」2
 書いている時点からいってやっぱり地震の事に触れざるを得ない。  このESSAYの対向面をご執筆の伊藤敏子様、また狩野康子様。少なからぬ被害を受けられたことと拝察、この紙面を借りて心よりお見舞い申し上げます。狩野様は本号の三四五二特集のコーディネーターを無事お務めのことと伺い、ほんとうにほっとしております。また、伊藤様には無事健筆を拝見出来ることを真摯に願っております。  小生も若干の被害を受けました。 当日東京新宿は大久保の俳句文学館で連句会に参加、歌仙ナオの10句目くらいで遭遇。 十... ...続きを見る

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2011/08/03 12:33
れぎおんESSAY 人 その29「式目再考」
 この欄、いつも季節の言葉で書き出しをすることが多い。実際に「れぎおん」が版行されるのとはかなりずれるので「まずいな」とも思いつつ書いてきた。強弁すれば「時間よ、止まれ!」という感じではあるが虫のいいことである。連句をやっていると季節の移り変わりには敏感になる。俳句の比ではあるまい。連句のための筋トレのようなつもりでささやかに俳句もやっているが、お仲間たちは季節についてはけっこう杜撰。   連句の話もよくさせてもらうが、「やりませんか?」というとにわかに冷たい目つきになって尻込みする。「式目と... ...続きを見る

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2011/08/03 12:22
れぎおん72ESSAY 人その28「予知能力」
秋も深まって来た。もうすぐ立冬。  今年の立秋前はなんとなく天候も不順で落ち着かない状態だったので、「青空や今年の秋は早いかも」という駄句を作り人にも見せたりしていたら、立秋の日以降はあの猛烈な酷暑。それも波状攻撃で、我が予知能力への評価は地に落ちた。予知能力は誰でも持っている。小生も人並みに多少の予知能力を持っていて社会現象などの流行では、幾度かは当たって我が身過ぎ世過ぎに資したこともある。 こういうことは理屈ではない。何となく「こうなるのではないか」というストーリーが見えてくる。日が... ...続きを見る

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2011/04/01 11:01
れぎおん71ESSAY 人 その27「仮名遣い」
連句一巻の仮名遣いは統一することになっている。新仮名遣いと歴史的仮名遣い。現仮名、旧仮名ともいわれている。先般、楽しい一座終了して後の雑談でこれはどちらで表記?という話になった。  個人的には旧仮名派である。  理由は簡単。や、かな、けり、らん、などを使いたいから。こういう文語表現はやっぱり歴史的仮名遣いで表記したいと思いません?一方で流行語流行風俗の旧仮名表現や文語表現はやるせない。 「じもピーと云われちゃったがせつなくて」 「じもピーと云はれちやつたがせつなくて」 「じもピーと云は... ...続きを見る

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2010/12/26 15:43
れぎおん70ESSAY 人 その二十六「連歌辞典」
風邪をひいた。春の風邪、熱も出ないのにしつこくつきまとう。 約二週間にわたり咳と鼻水に苦しめられ体力を消耗させられた。  おかしいなあ、そういえば去年もゴールデンウイーク前後にひどい目にあったな、とつらつら考える。結論は、もう何十年もこういう病気はこの季節の変わり目に必ずやっている、と気がついた。今までは仕事の切迫感とか体力で病気のうちに勘定せず乗り切ってきたのである。酒もがんがん飲み風呂にも入り、厚着して寝る、とかで体力本位に乗り切ってきた。もちろん売薬さまにもいろいろお世話になりました。... ...続きを見る

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2010/08/07 12:10
れぎおん69ESSAY 人その二十五 「一茶の連句」
 待望の一書が刊行された。  高橋順子氏著の「一茶の連句」(岩波書店)である。不敏にして一月三十一日の新聞書評でやっと発行を知り、翌日すぐに大手書店に電話したが売り切れ。さっそく注文。翌日にはもう入荷して病院帰りに受け取り、すぐに電車の中で読み始めた。  かねがね、江戸期の俳諧師たちの事績紹介が発句にかたよっているのはおかしいと思っていた。彼らの主な活動が俳諧連句であって 発句にないことは明瞭である。俳諧文芸研究という観点からみれば発句・地発句の評釈のみをもってその俳諧師の文芸活動や人間性... ...続きを見る

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2010/08/07 12:00
れぎお68んESSAY 人 その二十四 「電子辞書」
国民文化祭も終わり、立冬。東日本の今年の冬は早いようだ。  アメリカ並みかも。ワールドシリーズで松井秀樹がホームランを打ったフィラデルフィアでもインタビューの間小雪がちらついていたのが印象的であった。外れてほしいがなにか大きな変化が起きるような予感がある。  僕の愛用の電子辞書が壊れてしまった。  これは二台め。一台めの広辞苑第5版だけのやつは退職記念に貰ったものでまだ健在であるが、広辞苑も改版され逆引きが付いていないので連句にはあまり使わない。  基礎的な教養が低いので電子辞書は僕の連... ...続きを見る

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2010/03/10 11:08
れぎおん67 ESSAY 人 その二十三「連句とモダニズム3」
65号66号と連句文芸とモダニズム、そしてポストモダニズムとの関連について述べてみたが、読み返しているうちになんとなくもう少し書き続けてみたい気がしてきた。  おさらいになるがモダニズムとは私たちが今生きているこの社会の風潮そのもので、ある定義では「自立的な理性的主体という理念、整合的で網羅的な体系性、その等質的な還元主義的な要素、道具的理性による世界の抽象的な客体化、中心・周縁といった一面的な階層化、合理的でヒエラルキー的な思考態度」といわれている。これってまさに昔どこかで話を聴いたデカ... ...続きを見る

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2009/12/09 21:57
れぎおん66ESSAY「人」22−モダニズム2
65号「人」で俳句=モダン、連句=ポストモダンという割り切りを提案したがこれはちょっと性急な話で実際には連句=プレモダンというところから出発しなければならないようだ。そうして連句はそのプレモダン性の故に明治大正昭和と衰微していった、というように考えるのが妥当なようだ。  他の芸能、生け花や舞踊などがモダニズム社会の中で生き残るために様々な工夫をする中で連句=俳諧之連歌、付け合いだけは何の工夫もなく推移していったようだ。  工夫、それはまず目指すものの明確化とそこへの集約であろう。さまざまな流... ...続きを見る

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2009/08/14 13:35
れぎおん65ESSAY「人」21−モダニズム1
何号かまえのこの拙文で「連句への注目が上がっているようだ。マスコミでの露出が増える兆しがある」と書いたが、その後所属の俳句結社の雑誌に連句解説の連載を一年続けることになり、無事終了した。  この連載が始まると諸方面から情報が集まり出した。別の俳句結社誌に同様の解説を書いている人から連絡があったり、またこんな連句解説記事がありますよ、という紹介を受けたりする。後者は「長陽」という年金生活者向けの情報誌で連句協会理事長の宮下太郎氏が編集部から取材を受け、解説も執筆している。(二〇〇八年二月発行) ... ...続きを見る

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2009/08/14 13:29
れぎおん64特集「わが初学時代」−「えっ?まだ初学です! 」  
「わが連句初学時代」ということでこの文章を書くのだが、なんとも気恥ずかしいことである。連句界にだんだん知り合いも増え、いろいろお話を伺っているとみな赫々たる文芸経歴をお持ちで、匹夫野人として生きてきた我が半生はなんともみすぼらしいものに見える。変えようのない過去。これからも匹夫野人を自分の根源の地歩として連句していくほかはない。  教育と云うのは有難いもので、ほんのかすかな触れ合いでも、ある日あるとき突然電流が通じるようによみがえってくる。一度通読しただけで授業中は寝てばかりの高校国語甲の教科... ...続きを見る

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2009/08/14 13:23
れぎおん64ESSAY「人」20 正式俳諧その2
夢ではなく、去る十月十五日わが結社の正式俳諧が行われ、執筆の役を相務めた。  前回の「人」欄の原稿を書いたのが七月末。あれからあの酷暑の中エアコンをがんがん効かせながら我が家の狭い和室で稽古、また稽古。  初めは前任の鈴木千惠子さんからいただいた大奉書紙を使用していたがすぐにクタクタになり、用紙を買いに走る。横浜鳩居堂では売っていないので取り寄せになる。 そこでふと考え新聞紙の利用に思い当たる。新聞全ページはほぼ大奉書紙と同じサイズ。4ページ分を二つ折りにして隅をホッチキスで止めるとやや柔... ...続きを見る

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2009/04/04 14:18
れぎおん63 ESSAY「人」19「正式俳諧」
また夢。前号のイントロに自分が見た夢の話を書いた。毛筆を持って和服正座で連句をするという妙な夢である。 が、なんとこれが正夢に。 この原稿がれぎおん誌に掲載されるころには猫蓑会正式俳諧で執筆をすることになってしまった。所属する結社の正式行事であるから誠意をもって務めなければならない。これは兵六玉にはけっこうな重荷である。  いったい「正式俳諧」ってなんだ?  いや、形式的表面的には知っているつもり。  二〇〇一年以来、年二回は見学または参加しているし、知司という司会役を務めたこともある... ...続きを見る

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2008/11/01 22:52
れぎおん62ESSAY18「元禄時代」
 夢を見た。自分が畳に座り込んで連句をしている。手には毛筆と懐紙。前に坐っている人は男で和服、きちんと正座、なんとちょんまげだ!。僕も和服で正座。お、俺は正座できる!、と思ったら目が覚めた。  その日所用のあと、書店に行って元禄時代のことを書いた本はないかと探した。  日本の時代史15「元禄の社会と文化」高埜利彦編吉川弘文館。3200円でちょっと高いな、と思ったが買って帰り、読み始めた。  高埜氏の「元禄の社会と文化」という総論がまず80ページほどあり、ほかに六編の論文「明清文化と日本社会... ...続きを見る

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2008/08/03 22:28
れぎおん61 ESSAY「人」17 大山信仰
 横浜もやっと初雪(一月二十三日)。  雪が降ったあとの晴れの日、我が家近辺からの丹沢、大山は美しい。  我が家からはかつて息子のいた二階北西の部屋の窓からは見えるが、なにせ坂道の下から二軒目。まあまあの景である。坂の上の公園の一番高いところからは絶景でよく晴れた朝にはケーブルカーのケーブルや頂上の無線塔が肉眼でもなんとか視認。我が家からはざっと30`。これまで十回近く登っていても、これを見ると「よし、また登ってやるぞ」と思うから不思議。  昨年四月に登ったときには僅かながら残雪があり、下... ...続きを見る

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2008/04/16 22:59
れぎおん60ESSAY「人」 連句売り出し!
  このところ連句に関する新聞記事をよく見かける。まずはさる六月二十三日。中日新聞社最高顧問である大島宏彦という方が東京新聞夕刊コラム「放射線」で、かつては仕事が趣味であったが引退してからは連句が趣味とのこと。名古屋の方なので栄通りの「冬の日」の碑の前での公開連句の座にも出座。ふだんはさる方とご夫婦ではがき文音を楽しくやっているとのこと。ほー、まるでかの岡田野水さまですな、と微笑ましく読ませていただきました。  そういえば矢崎藍女史の「鎖連句」もいつのまにか東京新聞木曜夕刊でも立派な囲み付きの... ...続きを見る

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2008/01/18 21:42
連句実作上の問題点 れぎおん60号特集
猫蓑会という結社の一員として連句ライフを送って、毎日を楽しく過ごさせてもらっている。このまま酔生夢死でいって「あー楽しかった」で連句ライフを終えられることにはほぼ間違いない、と思う。だが、人は意外にケチではないものでこの楽しみを人にも分けてあげたいという気持ちがこのごろふつふつと湧いてきている。それを基点に傍目八目的に当問題について少々考えてみた。 連句の楽しみの根源は二条良基以来、あるいはもっと前からの、さらには近世を経てごく最近は東明雅先生に至る多くの先達による和歌、連歌、俳諧、連句の実作... ...続きを見る

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2008/01/18 21:36
れぎおんESSAY15「スポーツ文化の変化」
 サッカーやラグビーの試合を観戦しているとルールの適用方法がその時々によって変わっていることがある。  野球などと違ってこの二つのスポーツではアドバンテージルールという審判の状況判断が重要視される。ご存じない方も「れぎおん」読者には多かろうと思うので簡単に説明すれば、チームAのプレーを違法に阻害したチームBの行為は通常Bに対してペナルティが与えられるが、そのためにはプレーを止めなければならない。違法阻害行為は認めるもののプレーを続行した方がチームAに有利(アドバンテージ)であると審判が判定した... ...続きを見る

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2007/10/30 14:27
れぎおんESSAY14「連句シティ伊勢原」
連句シティ伊勢原について語ろう。 今年の心敬忌連句会は五月四日。連休の最中である。初めて参加したのは二〇〇二年だったか。私にとっては「Who `s 心敬?」から始まった心敬忌だが、それだけわが初心にこのイベントは強く印象付けられている。  心敬忌は伊勢原連句会(近藤蕉肝氏主宰)の主催のもと曹洞宗の寺院蟠龍山洞昌院で行われ、法要の後参加者による連句実作会がある。参加人員約四十名。今年で十一回めの開催となる。大田道灌終焉の地ということでこの寺院の近くには大田神社があり道灌塚という慰霊の塚もある。... ...続きを見る

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2007/10/30 14:21
れぎおんESSAY13「蕉風俳論の付合文芸史的研究」
立春過ぎに一冊の書籍贈呈を得た。 題して「蕉風俳論の付合文芸史的研究」(ペリカン社)。著者は我が敬愛する友人永田修一氏の愛嬢永田英理さんである。  一見、この父娘は取り合わせが相応しくないかに思えるが、実はそうではない。 修一氏は俳諧そのものが人間になったような人物で夜など何時まで盃をかわしていても飽きることがない。私とは考えてみれば1984年、広告会社で営業をしていてプリンタメーカーなど担当したとき以来のお付合いである。この得意先は遠方で(往復8時間)時間節約のため訪問時はかならずなんら... ...続きを見る

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2007/07/02 13:01
れぎおんESSAY−12「連句とIT」
 時代はIT。連句の世界も例外ではない。一座した後、捌きの方はみなワープロで清記して作品を送ってくださるし、それも旧型のワープロ専用機で打ったものは少なくなった。  旧型ワープロ捨てたものではない。活字がやはりきれいである。パソコンのワープロソフトはWordというのが主流だが、日本語の文芸を印字するにはちょっと物足りない。  というか、そういう用途は想定外らしい。 ちょっと注意しないと勝手に段落を変えたりされてしまう。「なんだ、これは!」と怒ってみるがどうも「これが正しい文章作法です」と主... ...続きを見る

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2007/07/02 12:57
れぎおん55ESSAY−11「連句入門」
「連句入門」。かつての僕のことではない。  十年ぶりに重版成った東 明雅先生の不朽の名著中公新書版「連句入門」である。  出版業界は全体に長期不況であり、このような良書であっても地味な本を継続して発行販売することは難しい。  かつては新書といえば岩波・中公・講談社・角川などでいずれも学術・文化・ビジネスの粋を極めたような書籍が刊行されるのが常であった。ハードカバーのように書店の棚のスペースを取らず、価格も手ごろで、あまり気張らずに好奇心本意で気軽に購入できた。  買ってみてから流石に難解... ...続きを見る

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2007/07/02 12:54
れぎおん54ESSAY−10「守・破・離上達の道はるけくも」
 ある方々との文音の一巻でお取りいただいた拙平句である。武術の空手道で使われることば、ということで僕は新聞で知った。  「守」とは空手武術の動作を類型化・一般化して動作の基本形としてまとめた「型」というものを習得する段階という。「型」はいちどちらりとテレビでみたことがあるが、何も知らないシロウトから見ればこれは空手着踊り。一定の攻撃を想定、これに対しての防御・攻撃の動作を連続して行う。しかし型の稽古を練磨すれば、相手の攻撃に対して無意識に反応・対応することが出来るのだろう。そのために一見無意味... ...続きを見る

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2006/08/21 10:59
「れぎおん」ESSAY−9構想「連句劇場」
このところ横浜南部地区で連句会が始まり五ヶ月目になった。ご縁の薄い方にはなじみのない地名だが、横浜市磯子区杉田というところの区民センター通称「杉田劇場」という施設の会議室で、長老土屋実郎氏をいただき五人前後でぼつぼつやっている。楽しい会で昔の連句の話なども聞け、終ってからの中華料理も旨い。横浜ベイサイド連句会と称する。  杉田劇場はあの美空ひばりがデビューした映画館兼劇場の名前。もちろんそれを縁起の愛称として使っているのである。美空ひばり記念館はなぜか京都にあるが、不入りらしく横浜に呼び戻そう... ...続きを見る

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2006/03/07 10:16
「れぎおん」ESSAY−8
  「オンボロ校舎」 昭和二十五年に第二次疎開先の千葉県上総一ノ宮町から東京練馬区大泉学園へ移転。小学校四年生の春である。東京へ行ったら素敵な学校へ入れる、と新調の運動靴を履いていったらえらいオンボロ校舎、平屋木造で倒れないように左右につっかい棒だ。 田舎の小学校には講堂兼体育館がちゃんとあったのに練馬の小学校にはそれもない。教室は一クラス六十五人のすし詰め授業。一ノ宮では五十人であった。低学年は二部授業も行われていた。うっかりそんな不満をもらしたら田舎自慢ととられていじめにあった。 あと... ...続きを見る

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2006/03/07 10:05
「れぎおん」ESSAY−7 曲解 歌仙「「むめが香」2
第二部始まり、始まりー。 ●門で押るゝ壬生の念仏  えらい苦労ですが、これも春ならではの庶民の楽しみです。 ナオ ●東風かぜに糞のいきれをふきまはし  この匂いもまた春ならでは。  万物みな成長。ぐっとひと伸び。 あ、いててて。こりゃたいへん。 ●ただ居るまゝに肱わづらふ  ともかく大事にせにゃ。お、あれは。 どうも、どうも。お帰りなさい。 ●江戸の左右むかひの亭主登られて  おはなし、有難うございました。 勉強になりました。私どももなんぞお役に立てれば幸いです。 ●... ...続きを見る

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2006/03/07 09:51
れぎおん50号記念特集「楽しい連句を支えるもの」 
 連句について、ふだん考えていることを書くのがこの一文の趣旨という。「お前、いつもなに考えて連句やってんだ?」と自問してみると、答はすぐ出てくる。  「面白い。それっきゃ、ない」と。ほんとに、こんな面白いことに引き入れていただいた先達の皆さまに感謝するほかはない。引き入れてくださっただけではない。  「こんなこともあるよ。これも、あれも。」と次々に面白い句、面白い発想に出会いを作ってくださる。一巻を巻くだけでなく、いろいろ面白い楽しい連句の場をご提供いただく。 さすがに心配だ。みんなはよく... ...続きを見る

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2006/03/06 21:46
「れぎおん」ESSAY−6
曲解 歌仙「「むめが香」1 まずは口上。  ヘボ連句詠みが普段の付け合いで困るのが付け筋、付け味。付け筋は理解できるが付け味は感じるしかない。付け筋はなんとか立てても、そこでよい付け味を出せたか、は別のこと。自分が他人様の句を捌く時だって「これでいいのか」と内心いつも不安。文句なしに「これだぜー」というのはそうそうは無い。たまにあれば「うーん、どっちにしよ」と迷ったり。  そこで、名作炭俵の「むめが香」を読んで感じた(と思っている)一句から一句への付け味をできるだけことば、というか文字にして... ...続きを見る

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2006/03/06 17:41
「れぎおん」ESSAY−5
 ご存知の人もおられようが、ポピュラー音楽のスタジオ録音はバンドやボーカルのパートごとに録音テープやディスクの数チャンネルに録音して最後にそのテープやディスクの録音されたチャンネルを一斉に再生する。  それをCDやテープに録音して、あたかもバンドやボーカルが一堂に会して演奏したかのように見せる、いや聴かせるのである。  さらに最近ではシンセサイザーというものが登場したので、ますますこのやりかたは進化しているようだ。歌い手さんのコンサートでもバックはカラオケというのがふつうになりつつある。 な... ...続きを見る

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2006/03/06 17:27
「れぎおん」ESSAY−4
 暑い。みんな撚れている。燃えていない。 この時期、都会のサラリーマンの体調管理は、冷房対策である。こいつはけっこうやっかいなもので、暑いところから一挙に寒いところへ、そして「暑かったでしょう」と冷たい麦茶などが出る。その間仕事如何では冷や汗も掻く。  いいかげん冷えたりのぼせあがったりしたところでまた暑いところへ。  この繰り返しには上着が必携だ。冷えたところでは冷えすぎないように上着を着る。  暑いところでは少しあったまるまで上着を着る。それぞれの間は上着を脱いでその場の気温に身体を... ...続きを見る

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2006/03/06 17:14

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